部下が憎たらしいと思ってしまう人の心理と本質的な対策方法
部下が憎たらしいと思ってませんか?
嫉妬?
やっかみ?
色んな感情が沸き起こることがありますが、結論から言うと、
部下が「理想の自分」の姿をかなえているから腹が立っている
こういう心理じゃないでしょうか?
例えば、今の自分と比較した際、なんだか自分のことが情けなく思ってしまうことってありませんか?
例を挙げるなら、
- 部下の方が仕事で称賛を浴びている
- なんだか要領よく他の部署の人間とうまくやっている
- 公私ともに充実してそうだ
- なんなら可愛い彼女がいて幸せそうな話を人づてに聞く
ついつい比較してしまって、凹んでしまう。
ダメだとはわかっていても、ついやってしまいますよね。
その気持ち、わかります。
- こういう時はどうすればいいのか?
- 上司としてどういうスタンスで接すればいいのか?
そういったことについて今回の記事で詳しく解説をしていきたいと思います。
部下と自分を比較してしまう心理
部下と自分を比較してしまう心理っていうのは、一言でいうと幼稚な心理です。
常に他人と自分を相対的に比較してしまうクセがある人がやってしまいがちなことです。
自分の中に絶対的な軸(価値観)がないから、とにかく誰とでも自分を比較して「勝ち・負け」を決めてしまうのです。
真面目で完璧主義、そして、プライドが高い人は常に他人と比較してしまうクセを持っている傾向にありますね。
マウンティングを取り合ってしまう外資系マンに多いかもです笑
本当は自分に自信がないから比較してしまう
「わざわざ部下と自分を比較しても...」と思うのが普通。
でも、それが辞められないのは、それは自分の中に自信の無いから。
本当はビビりなんですよ。
だから、常に自分が勝っているかどうか、相手よりも優れているかどうかを実感できないと精神的に安定しない構造になっているんです。
正しいのは過去の自分との絶対比較
正しい比較対象は過去の自分です。
一年前の自分、一か月前の自分、昨日の自分。
どれだけ成長できたかを実感することが大事です。
他人は関係ない。
比較したらきりがないから。
部下と自分を比較してしまったらどうすればいいのか?
これまでの思考のクセを変えるのは大変です。
少しずつ、比較の対象から部下を外すようにしましょう。
先ほども書いた通り、
過去の自分を意識する
これを実践してください。
「一か月前の自分と比べるとどう?」
「昨日よりは仕事ができるようになった?」
こういう考え方にシフトしましょう。
部下がどうのこうのとか、自分の中から余計な情報があがってきますが、そういう情報は無視してください。
集中する対象は自分!!
部下の成功を心から喜べないのは器が小さいから?
きっとあなたは真面目で、人よりも競争心が強く、向上心もしっかりと持っている人なんでしょう。
それは何ら悪いことではありませんし、これまでの自分を前に駆り立ててくれた大切なガソリンであると思います。
ですが、人としてもう一段上のステージに立とうとすると、いちいちつまらないことで嫉妬したり、腹を立ててはいけません。
どんな状況でも他人の幸せを喜べることが豊かな心と余裕を育んでくれるからです。
綺麗ごと?
たしかにそうかもしれませんが、常に誰かに嫉妬したり、恨んだりして心がすさんでいても、損するのは自分ですからね。
結局は自分自身のために、他者の幸せを願うのです。
これ、大事な考え方ですよ。
部下と接する中で自分を成長させよう
さて、あなたはなぜだかわからないけど部下に腹が立った。
モヤモヤするし、なんだかムカッともする。
でも、それが正しくないことは心がわかっているし、なんとかしたいという問題意識も持っている。
その過程を通じて、さらに自分を成長させましょう。
キャリアを経ていくごとに、いろんな自分の感情に出会うことがあると思います。
つまらない自分のプライドや、見たくなかった自分。
強がっているけど、本当はビビっている自分。
「認められなかったらどうしよう?」
「自分はもっとしっかりしなきゃいけない!」
っていう”べき論”への執着。
でも、それに気づくことができたのなら、その気づきこそが大事だと思います。
だからこそ、さらに自分を成長させることができるんだと思います。
ある意味、部下は自分の鏡みたいな存在。
部下としっかり向き合って、自分なりに感情の答えを見つけるといいんだと思います。
たかがブログ記事を読んだくらいで解決する問題なら、ここまで苦労することはありませんよね?
まとめ
結論、部下に腹が立ってしまうのは部下の問題ではなく、あなた自身の心の問題です。
原因を部下の中に見出すのではなく、まずは自分としっかり向き合い、
「なぜそういう感情になっているのか?」
を見つけてください。
きっと、弱い自分、情けない自分、強がっていた自分に気づくことができるでしょう。
そこからがスタート。
頑張っていきましょう。